おやま魅力発見WEBBOOK
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富士山金太郎自 然歴史・文化産 業歴 史・文 化見る遊ぶ買う食べる泊まる歴史の宝庫足柄 古 道見る栗の木沢の題目碑馬頭観音像芭蕉の句碑文唯念上人の大名号塔足柄駅から嶽之下宮を通って峠に向かう古道沿いには、源頼光対面の滝や銚子ヶ淵、椿ヶ淵など数々の水辺が広がり、緑豊かなハイキングコースとしても人気のルート。下草に覆われた石畳を進むと、人々が行き交った足跡が偲ばれ、静かに平安の昔に思いを馳せることができる。伊勢宇橋、赤坂古道を経て、芭蕉の句碑や六地蔵に迎えられ、絶景の広がる足柄峠に至る。相模の国より甲斐の国へ海産物を運搬するのに利用されていた。昔このあたりで須恵器を造るための赤土が取れたため名づけられたという。「天狗松」「駒留の松」「景気石」「呼まわり石」「夜泣き松」等がある。文永11(1274)年に日蓮上人が身延山に入山する途中と、弘安5(1282)年池上本門寺へ入寺するときに、竹之下に泊まり御本尊を授与された。その後、上人の遺骨が池上より身延山に送られる時も竹之下に泊まったため、講を作り文教2(1862)年に足柄古道の富士の見える場所に題目碑を建てたとされる。曹洞宗の寺院、圓通寺のご本尊。正式には「鬼鹿毛馬頭観世音菩薩」。15世紀初頭に小栗判官助重の愛馬鬼鹿毛がこの地で亡くなり、その菩提を葬るために建立されたのが始まりと言われている。牛馬の守護仏として信仰を得ることから、酪農家や乗馬・競馬界にも広く名を知られ、参詣者も多い。本尊は60年に一度しか公開されることの無い秘仏。2014年4月17日より9月18日まで御開帳。足柄古道に立つ碑。「目にかかる 時やことさら 五月富士」と書かれる。1694年夏の作。くもりであったため見えないと思っていた富士山が、予期せず雲の切れ間よりあざやかに姿を現わし、殊更美しかったと詠んだ句。高さ3.8メートル、幅1.5メートル、唯念上人の筆による六字名号碑としては日本最大のもの。1839年に上人の遺徳を偲んだ地元の人たちにより建立された。独特の書体で刻まれた南無阿弥陀仏の文字は一見の価値あり。足柄古道赤坂古道遊ぶ31

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