おやま魅力発見WEBBOOK
38/50

歴 史・文 化富士山金太郎自 然歴史・文化産 業見る遊ぶ買う食べる泊まる先人の足跡を訪ねて見る小山町指定文化財乗光寺大森六代之墓(じょうこうじおおもりろくだいのはか)阿多野用水昭和48年10月指定。乗光寺は臨済宗円覚寺派の寺院。寺伝によれば1372年に小田原城主であった大森信濃守頼明によって開基されたと伝えられる。以降大森家の保護のもと、隆盛を極めた。寺内にある頼明に始まる大森六代の墓石は、頼直が正保元(1644)年に廃寺となっていた菩提寺を中興し、その際当地に移したといわれている。小山町指定文化財甘露寺宝筐印塔(ほうきょういんとう)昭和48年10月指定。甘露寺は曹洞宗の寺院。寺伝によれば嘉慶元(1387)年に開創されたと記されている。宝筐印塔は、高さ109.9cm、縦横37.5cmで正厳徳勝和尚(俗名 楠木正勝)が応永7(1400)年に建立したものである。唯念寺唯念上人(ゆいねんしょうにん)は仏の道を説き、念仏講を世に広めた人物で、奥の沢の谷で修業をしたと言われている。上人を慕う村人や信者が天保元年、『唯念寺』という草庵を建て住まわせたとされる。草庵は関東大震災の時に壊れ、奥の沢より現在のこの地に平成12年から20年迄の歳月を掛け再建された。小山町観光12選にも選ばれている。寛文8(1668)年に穀屋喜多善左衛門と、湯船池谷一左衛門に請われて開発の許可を得、寛文12年に用水路が完成された。水は富士山からの雪解け水ではなく、丹沢の水で『布引(ぬのびき)の滝』の湧水が出ている。水は澄んでいて冷た過ぎず、手掘の水路へ流れるようになっている。夜泣き石(天神社下)天神橋を渡るとすぐの大胡田天神社の鳥居の横にある。子供の夜泣きを治すための石で、モミヌカか供物を持参して、石の中央のくぼみに入れて祈願すると効き目があるといわれている。転じて子供の健康祈願に参る人も多い。36

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です