おやま魅力発見WEBBOOK
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富士山富士山金太郎自 然歴史・文化産 業見る遊ぶ買う食べる泊まる須走口を登る須走口登山道の歴史は古く、江戸時代には特に多くの登山者でにぎわった。他の登山口に比べて植生が豊かで、緑に恵まれた登山道の傍らでは季節の花々や野鳥たちが登山者を楽しませてくれる。各ポイントにある山小屋は登山のペースを保つのに最適な位置にあり、子供から年配者まで安心して登ることができるのも須走口の魅力だ。また天気が良ければ肉眼で東京のスカイツリー、横浜のランドマークタワー、駿河湾などを一望することができる。何より、登山道の途中からでも御来光を仰ぐことが出来るのが須走口の特徴であり、最高のお薦め登山口と言える。富士山須走口登山道富士山東裾の側火山で、標高は1979メートル。五合目の古御岳神社から入る遊歩道を歩いて20分程度で山頂に至る。山頂一帯は火山性の小石が積もり、賽の河原のような雰囲気を醸し出している。富士山頂はもちろん、山裾の雄大な景色を一望するだけでなく、コメツガ・ダケカンバなどの樹林やクルマユリ・タケシマランなどの希少な植物観察にも絶好の場所だ。小富士通常、富士山の雪解け水は地中にしみ込み、100年単位の長い時間をかけて湧出するため、富士山には川や滝が無い。しかし、須走口五合目から御殿場口方面へ20分ほどのところでは期間限定の滝がみられる。雪解けの始まる5月中旬頃から6月上旬頃、雪解け水が沢に集まり、流れ落ちることで出現する、非常に珍しい光景だ。日によって現れる場所や姿を変えることから、「まぼろしの滝」と呼ばれている。まぼろしの滝ふじあざみラインは、須走口登山の起点である冨士浅間神社と五合目を結ぶ登山道。全長11.4kmの道程は真っ直ぐに続く松並木からスタートし、古くは馬車で登ったといわれるほどに広かった須走口の面影を偲ばせる。左右の松の梢から望む富士山は日本画の様に雄大で素晴らしい。冬季(11月~4月)は閉鎖されるが、シーズン中は登山客だけではなく、五合目周辺ハイキングなどの人々で賑わう。ふじあざみライン(静岡県道足柄停車場富士公園線)見る遊ぶ2

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